ブランドスイッチを促す施策とは?顧客の“乗り換えのきっかけ”をつくる店頭・流通販促
最終更新日: 2026 / 07 / 03
公開日: 2026 / 07 / 03
「新商品を一度買ってもらえても、その後の購入が続かない」
日用品の販促では、初回購入だけでなく、2回目・3回目の購入につなげることが大きな課題です。そこで活用しやすいのが、購入回数や購入金額に応じてポイントをためてもらうマイレージキャンペーンです。本記事では、食品・飲料・日用品などのFMCG領域で、リピート購入を促すマイレージキャンペーンの考え方や実施ポイントを解説します。
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マイレージキャンペーンとは、対象商品を購入するたびにポイントがたまり、一定ポイントに達すると、景品応募や特典交換ができるキャンペーンのことです。
単発の購入キャンペーンは、1回の購入や応募で完結します。一方、マイレージキャンペーンは、複数回の購入を前提にした施策です。1回買って終わりではなく、「あと1回買えば応募できる」「もう少しで特典に届く」という状態をつくることで、次の購入を後押しできます。
FMCG領域では、新商品発売時のトライアル促進だけでなく、定番商品の再購入、シリーズ商品の購入拡大、競合商品からの乗り換え促進などに活用できます。
マイレージキャンペーンのポイントの貯め方は、次のような方法があります。
日用品では、店頭購入と相性のよい「レシート応募」が使われやすい傾向にあります。
FMCGでは、新商品を一度購入してもらっても、その後に別ブランドや競合商品へ戻ってしまうことがあります。
マイレージキャンペーンは購入ごとにポイントがたまるため、生活者に「次も同じ商品を買う理由」をつくりやすい施策です。
特に、新商品発売後の数か月間や、リニューアル商品の再認知を狙うタイミングでは、継続的な接点づくりが重要です。初回購入だけで終わらせず、2回目・3回目の購入へつなげる仕組みとして、マイレージキャンペーンは有効です。
日用品や食品・飲料は、店頭で複数の商品と比較されやすいカテゴリです。
マイレージキャンペーンを実施すると、生活者が「ポイントをためているからこの商品を選ぶ」という判断をしやすくなります。
価格や陳列だけで選ばれるのではなく、キャンペーン参加中の商品として選ばれる理由をつくれる点がメリットです。
当社の調査(2026年3月)によると、具体的な購入商品を店頭で決める消費者は約7割にのぼります。売場での比較・検討が購買判断の主戦場になっているなかで、マイレージキャンペーンは「参加しているから、この商品を選ぶ」という判断軸を生活者に渡せる点で、指名買い化に向けた有効な手段のひとつです。
関連記事:【自主調査レポート】スーパーマーケットにおける店頭施策の購買影響調査(2026年)
マイレージキャンペーンは、一定期間にわたって実施されることが多いため、店頭販促と連動しやすい施策です。店頭POP、棚帯、パッケージシール、流通アプリ、キャンペーンサイトなどを組み合わせることで、生活者に繰り返しキャンペーンを認知してもらえます。
流通側にとっても、一定期間にわたって購入を促せる企画であれば、売り場づくりや販促告知の理由をつくりやすくなります。メーカー側は、商品単体の訴求だけでなく、売り場全体でどのように購入を後押しするかまで考えて提案することが大切です。
対象商品を購入したレシートを撮影し、キャンペーンサイトやLINEなどからアップロードする形式です。
レシート応募型のメリットは、対象店舗を広く設定しやすいことです。特定の小売チェーンだけでなく、複数のスーパー、ドラッグストア、コンビニなどを対象にできるため、流通横断のキャンペーンにも活用できます。
一方で、対象商品名のレシート表記、購入日、購入金額、重複応募、不正応募などを確認する必要があります。応募数が多いキャンペーンでは、目視確認だけで対応すると事務局の負担が大きくなるため、OCRによるレシート読み取りや、対象商品判定、不正応募判定に対応したシステムを活用することで、確認作業を効率化しやすくなります。
商品パッケージや封入物に記載されたシリアルコードを入力してポイントをためる形式です。商品単位でコードを管理できるため、対象商品を明確にしやすく、不正応募を抑えやすい面もあります。また、購入店舗を問わず参加できるため、店頭購入だけでなくEC購入にも対応しやすい場合があります。
ただし、コード印字や封入物の制作、対象商品の製造スケジュールとの調整が必要になります。既に店頭に並んでいる商品を対象にしたい場合は、シリアルコード型よりもレシート応募型のほうが導入しやすくなります。キャンペーンの目的や準備期間に合わせて、適した形式を選ぶことが重要です。
商品バーコードの読み取りや、キャンペーン専用マイページでのポイント管理を行う形式です。ポイント残高や応募状況を生活者が確認しやすく、長期キャンペーンとの相性が良いです。
一方で、システム構築や会員登録、ログイン導線、問い合わせ対応など、準備すべき項目も増えます。生活者が使いやすい画面になっているか、事務局が管理しやすい仕組みになっているかを、実施前に確認しておきましょう。
まず整理したいのは、「キャンペーン期間中に何回購入してもらいたいか」です。
1回の購入で応募できるのか、2回・3回の購入で応募できるのかによって、生活者の参加ハードルは変わります。
新商品のトライアルを広げたい場合は、対象商品1点の購入でもポイントがたまるようにすると、参加しやすくなります。初回購入のハードルを下げることで、まだ商品を試したことがない生活者にも手に取ってもらいやすくなります。
一方で、定番商品の継続購入を促したい場合は、複数回購入でポイントがたまる形式が向いています。たとえば、3回購入で応募、5ポイントで特典交換といった形にすれば、キャンペーン期間中の再購入を促しやすくなります。
ただし、必要な購入回数が多すぎると、途中で離脱される可能性があります。商品単価、購入頻度、キャンペーン期間を踏まえ、生活者が「参加できそう」と感じられる条件にすることが重要です。
マイレージキャンペーンでは、ポイントのため方がわかりにくいと参加率が下がりやすくなります。対象商品1点につき1ポイントなのか、購入金額に応じてポイントが付くのか、特定商品の購入で追加ポイントが付くのかを、生活者がすぐ理解できる形にする必要があります。
FMCGでは、生活者が売り場で商品を選ぶ時間は限られています。店頭POPやパッケージシールを見たときに、「何を買えばポイントがたまるのか」「何ポイントで応募できるのか」がすぐに伝わることが大切です。
生活者が「もう一度買って応募したい」と思えるように、ためたポイントの使い道を魅力的にすることが大切です。一定ポイントで必ずもらえる特典にするのか、ポイントを使って抽選に応募する形式にするのか、複数コースから選べるようにするのかを検討します。
ポイントの使い道には、一定ポイントで必ずもらえる特典、ポイントを使って応募できる抽選、複数コースから選べる景品などがあります。特に日用品では、デジタルギフト、商品詰め合わせ、限定グッズ、購入先で使える特典など、商品や購買層に合った景品を選ぶことが重要です。
「ためて応募」型は、対象商品を購入するたびにポイントがたまり、一定ポイントで景品に応募できる形式です。定番商品のリピート購入や、シリーズ商品の継続購入を促したい場合に向いています。
たとえば、対象商品1点購入で1ポイント、3ポイントでA賞、5ポイントでB賞に応募できるようにすると、購入回数に応じて参加コースを分けられます。マイページや応募完了メールで現在のポイント数を確認できるようにすると、次回購入の後押しになります。
インスタントウィン型は、応募後すぐに当落がわかる抽選形式です。対象商品を購入して応募するとその場で結果がわかるため、生活者が参加した実感を得やすい点が特徴です。
新商品のトライアルを広げたい場合は、対象商品1点の購入から参加できるようにすると、初回購入のハードルを下げられます。複数回応募できる仕組みにすれば、2回目・3回目の購入にもつなげやすくなります。
シリーズ購入型は、複数フレーバーや関連商品を購入するとポイントがたまりやすくなる形式です。新しい味や別カテゴリの商品にも関心を広げたい場合に向いています。
定番商品だけでなく、新フレーバーや詰め替え商品も対象にすると、生活者が普段購入していない商品を試すきっかけをつくれます。ただし、対象商品が増えるほど条件は複雑になりやすいため、店頭POPやキャンペーンページで対象商品をわかりやすく示すことが大切です。
マイレージキャンペーンでは、応募数や参加者数だけでなく、何回目の購入で離脱しているかを見ることが大切です。1回目の購入は多いが2回目につながっていないのか、あと1ポイントで応募できる段階で止まっているのかによって、改善すべき点は変わります。
たとえば、1回目で離脱する人が多い場合は、景品の魅力や次回購入への案内が弱い可能性があります。あと1ポイントで止まる人が多い場合は、キャンペーン期間やリマインドの方法に改善余地があるかもしれません。
購入回数ごとの離脱状況を把握することで、次回のポイント条件や景品設計、告知タイミングを見直しやすくなります。
マイレージキャンペーンでは、どの商品が継続購入されているのか、どのフレーバーやシリーズが一緒に購入されているのかも確認したいポイントです。
たとえば、新フレーバーは初回購入されているものの継続購入につながっていない、定番商品は複数回購入されている、関連商品との同時購入が多い、といった傾向が見える場合があります。
こうした情報は、次回のキャンペーンだけでなく、棚割り提案や店頭販促の改善にも活用できます。どの商品を中心に見せるべきか、どの商品と並べると購入につながりやすいかを考える材料になります。
マイレージキャンペーンは、期間中の購入を増やすだけでなく、キャンペーン終了後も選ばれる状態をつくることが理想です。そのため、終了後に再購入が続いているか、指名買いにつながっているかを確認することが重要です。
キャンペーン期間中だけ購入が増え、終了後に元の状態に戻ってしまう場合は、特典への依存が強かった可能性があります。一方で、終了後も購入が続いていれば、商品理解や使用習慣の形成につながったと考えられます。
効果検証では、応募数や当選者数だけで終わらせず、購入回数、対象商品ごとの傾向、終了後の動きまで確認することが大切です。次回施策に活かせるデータとして整理しておくことで、単発の販促ではなく、継続的な売上づくりにつなげやすくなります。
マイレージキャンペーンは、対象商品を購入するたびにポイントをためてもらい、一定数に達したタイミングで景品応募や特典交換につなげるキャンペーンです。1回の購入で終わらせず、2回目・3回目の購入を促しやすい点が特徴です。
食品・飲料・日用品などのFMCG領域では、初回購入後のリピートや、競合商品からの乗り換え、シリーズ商品の購入促進に活用できます。一方で、レシート確認、ポイント付与、不正対策、問い合わせ対応など、運用面の準備も欠かせません。
マイレージキャンペーンを成果につなげるには、購入回数やポイント条件をわかりやすくし、店頭で気づいてもらい、購入後に迷わず応募できる流れを整えることが大切です。継続購入を促す仕組みとして設計することで、日用消費財の販促におけるリピート購入の後押しになります。
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