UGC創出施策とは?日用品メーカーがSNSで“自然な口コミ”を増やす方法を解説
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UGCとは、「User Generated Content(ユーザー生成コンテンツ)」の略です。
企業ではなく、一般ユーザーが自発的に投稿したコンテンツを指します。代表的な例としては、以下のようなものがあります。
近年は、企業広告よりも“リアルな生活者の声”を参考にして商品を選ぶ消費者が増えています。そのため、UGCは認知拡大だけでなく、購買促進にも大きな影響を与える存在になっています。
UGCと混同されやすいものに、PGC(Professional Generated Content)があります。
PGCは企業や制作会社が制作したコンテンツで、広告動画やブランド投稿などが該当します。一方、UGCはあくまでユーザー主体の発信です。
また、インフルエンサー投稿も広義ではUGCに含まれる場合がありますが、報酬・対価が発生するPR投稿は、広義のUGCと区別されることが多く、本記事では自発的投稿を中心に解説します。
現在のSNSでは、企業発信だけでは“広告感”が強くなりやすいため、生活者視点のリアルな発信がより重視される傾向にあります。
UGCが注目される背景には、消費者行動の変化があります。商品情報の収集先として、SNSや動画サイトを活用する傾向は世代を問わず広がっています。
当社が実施した調査(2025年、全国15〜59歳男女1,200人対象)によると、商品について知りたいことがあるとき「SNSや動画サイトで調べる(いつも+時々)」と回答した割合は、Z世代で58.1%、Y世代(ミレニアル世代)で60.1%に上ります。特にZ世代では、最も参考にする情報源としてYouTube・Instagram・TikTokといったSNS・動画サイトが上位に並び、検索エンジン一択ではなくなっている実態が見られます。
例えば、「シャンプー おすすめ」「洗剤 レビュー」「柔軟剤 人気」などで検索し、実際の使用感や口コミを確認するケースは珍しくありません。
企業広告は“良いこと”しか言わないと認識されやすい一方で、UGCは「実際に使った人のリアルな感想」として受け取られやすく、信頼性につながっています。同レポートでは情報源として最も信頼する発信者の2位は「一般消費者(口コミ・レビュー投稿者)」(16.9%)で、Y世代(ミレニアル世代)に限るとこれが1位となっています。「企業の発信より生活者の声を信頼する」という傾向は、データにも表れています。
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日用品は、機能差が伝わりづらいカテゴリです。シャンプー、洗剤、柔軟剤、歯磨き粉などは競合商品も多く、「どれも同じに見える」という状況になりやすい特徴があります。
その中で選ばれるためには、単なる機能訴求だけでなく、「なんとなく気になる」「SNSで見たことがある」といったブランド想起が重要になります。UGCは、その“記憶に残る接点”を増やす役割を担います。
日用品は、店頭で比較・購入されるケースが多いカテゴリです。そのため、購入前に詳細を比較するというより、「見たことがある」「SNSで話題だった」という認知が、売場での選択に影響しやすくなります。
特にドラッグストアやスーパーでは、短時間で商品を選ぶことが多いため、SNS接触による想起形成が重要になります。
若年層ほど、TikTokやInstagramを情報収集ツールとして利用する傾向があります。例えば、「おすすめヘアケア」「買ってよかった日用品」といった投稿は、多くのユーザーが参考にしています。
また最近は“使用感レビュー文化”も広がっており、単なる商品紹介ではなく、「どんな人に向いているか」「どんな変化があったか」まで共有されるようになっています。日用品ブランドにとってUGCは、単なる拡散施策ではなく、商品理解を深める重要な接点になっています。
日用品は、実際に生活の中でどう使えるかが購買判断に大きく影響する商材です。しかし広告だけでは、「どんな暮らしに馴染むのか」「どんな使い心地なのか」までは伝わりにくい場合があります。一方、UGCでは、生活者自身のリアルな使用シーンが共有されます。
例えば、
など、“暮らしの中での使われ方”が可視化されることで、商品理解が進みやすくなります。
UGCが多いブランドには、「投稿したくなる理由」が存在します。単に「良い商品」であるだけでは、SNS投稿にはつながりません。
使用感の意外性やビフォーアフター、共感できる悩みなど、“誰かに共有したくなるポイント”があるかどうかが重要です。
UGCが生まれやすい環境は、偶然ではなく意図的に設計されているケースも多くあります。
例えば、写真映えするパッケージや投稿しやすいハッシュタグ、診断コンテンツ、参加型キャンペーンなどは、ユーザーが自然に発信したくなる仕組みが用意されています。
特にTikTokでは、「使ってみた」「比較してみた」など、投稿フォーマットを想定した商品設計をする動きも見られます。
SNSでは、短時間で情報が消費されます。
このように、「何が特徴なのか」が瞬時に伝わる商品ほどUGCが発生しやすくなり、“一言で説明できる特徴”があると投稿されやすくなります。
UGC施策の代表例が、ハッシュタグを使ったキャンペーンです。「ハッシュタグをつけて投稿した方から抽選で〇〇をプレゼント」など、ギフティング施策と組み合わせることで参加ハードルを下げ、多くの人に投稿してもらうことができます。特に日用品は、実際に使わないと良さが伝わりづらいため、景品などは相性が良いカテゴリです。
フォロワー数の多いタレントよりも、生活者に近いマイクロインフルエンサーを活用する企業も増えています。理由は、“広告っぽさ”を抑えやすいからです。
また、フォロワーとの距離感が近いため、コメントやUGC連鎖につながりやすい特徴があります。
近年は、短尺動画を前提とした商品設計も増えています。
例えば、
など、“動画で映える要素”を持つ商品は拡散されやすい傾向があります。
SNSでは、“役立つ情報”もUGCにつながります。
例えば、
など、ノウハウ型コンテンツは保存・シェアされやすく、結果的にUGC拡散につながります。
日用品は、“生活者の悩み”との距離が近いカテゴリです。そのため、「わかる」「それ困ってた」という“共感”を得ることが重要になります。
例えば、「家族で同じものを使うと好みが分かれる」「梅雨の髪ストレス」など、日常の不満や感情を切り口にした投稿はUGCにつながりやすくなります。
UGCはSNSだけで完結するとは限りません。店頭POP、サンプリングイベント、ポップアップなど、リアル施策との連動によって投稿量が増えるケースもあります。特に“その場で撮影したくなる体験”は、SNS拡散との相性が良い施策です。
日用品は、UGCとの相性が良いカテゴリです。
一方で、自然な口コミは偶然発生するものではありません。重要なのは、「投稿してください」と依頼することではなく、“話したくなる理由”を設計することです。
生活者がどんな瞬間に共感し、誰に共有したくなるのか。その視点を持ちながら、SNS施策や商品設計を行うことで、継続的なUGC創出につながります。広告だけでは届きにくい時代だからこそ、生活者自身の発話をどう生み出すかが、日用品ブランドの重要なテーマになっています。
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