聞く技術研究所

ポストマスクの代替市場が密かに盛り上がる【月刊よげんの書2023年10月:よげん5】

ドゥ・ハウスでは毎月「よげんの書」セミナーを開催しています。

「よげんの書」では日本国内に限らず、世界の経済、政治、エンタメなど、多角的な視点とデータで「今」何が起きているのかをご紹介しています。時代の流れを捉えることで、企業や個人がマーケティングに取り入れるべき時代のテーマを掴むヒントを得る一助になれば、と願っています。

今回は10/27に行われた「月刊:よげんの書10月号」で発表された内容をご紹介します。よげんの書は大久保氏と舟久保のテーマ発表&コメントで構成されており、開催報告ではセミナー中に取り交わされたコメントなども記載します。

ポストマスクの代替市場が密かに盛り上がる

太縁メガネ、前年同期比2桁増で売れている

「なんかマスクを外すと恥ずかしい気分になって。メガネをかけることにしました」。ジンズホールディングスが運営する専門店「JINS」にはこんな心境を語る来店者が増えている。コロナ禍で外出しない人が多かったためか、国内の目鏡市場は2020年に前年比11.2%減と大きく落ち込んだ。しかし、2022年は2021年に比べ3.1%増の4918億円になった。2023年は前年比2.6%増の5048億円を見込む。マスクを取ったから、何かを身に着ける、太縁の眼鏡の売り上げが伸びる、とはちょっと分かりやすい。

ネクタイ、6年ぶりに値上がり

伊勢丹新宿店メンズ館では、1万円以上するネクタイの販売が好調だ。総務省の「小売物物価統計調査」を見ても、ネクタイの値段に変化があった。コロナ前の2019年は9000円程度の商品が売れ筋の中心だった。現在は1万3000円を超すような高価格帯の品ぞろえを広げている。メーカーズシャツ鎌倉では、2022年のネクタイ販売本数が8万本と、2021年の2倍に回復した。ネクタイにも意味のイノベーションが起こっており、かつてはビジネスシーンで誠実さを表す必需品だったが、遊び心がある製品が人気を集め、個性を表す嗜好品に変化している。

今年はマスクを外すという大きな行動の変化が日本ではあった。外したことで何かの意味がイノベーションするのではないか、と生活者の行動を観察すると、新しい発見があるかもしれない。

昔はビジネスマンにとってネクタイは必須だった。今はネクタイをしなくてもあまり咎められなくなった。ビジネスで必須なもの、という意味から変わった。ここで大きく変わるような意味が見つけられると、ネクタイ屋さんは大ブレイクするかもしれない。

眼鏡も視力矯正のための道具だったのが、そうじゃないものに変わっている。意味のイノベーションになりえるような芽が見える。

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