聞く技術研究所

レコノミーを話題に対話をするブランドが増える【月刊よげんの書2023年7月:よげん3】

ドゥ・ハウスでは毎月「よげんの書」セミナーを開催しています。

「よげんの書」では日本国内に限らず、世界の経済、政治、エンタメなど、多角的な視点とデータで「今」何が起きているのかをご紹介しています。時代の流れを捉えることで、企業や個人がマーケティングに取り入れるべき時代のテーマを掴むヒントを得る一助になれば、と願っています。

今回は7/21に行われた「月刊:よげんの書7月号」で発表された内容をご紹介します。よげんの書は大久保氏と舟久保のテーマ発表&コメントで構成されており、開催報告ではセミナー中に取り交わされたコメントなども記載します。

レコノミーを話題に対話をするブランドが増える

レコノミー:新しい資本主義経済

リサイクル、リユース、レトロ、リスキリング……昨今のトレンドとなっている経済行為を英語にするとREが冠につく経済行動が多いことが分かる。それらをし総称して「レコノミー」と呼ばれている。今後は足元の資源、人材、知的財産を再構築するモデルに移行する。自己の利益を極大化する行動基準を持つホモ・エコノミクスから、全体の利益を優先するホモ・レコノミクスへ。新しい資本主義が浸透していくだろう。

日清食品 復活リクエストNo.1のカップヌードルを発売

販売を終了した後も、お客さまから『もう一度食べたい』の声が数多く寄せられた “復活リクエストNo.1” の商品、シンガポール風ラクサを3年ぶりに発売。お客様相談室に寄せられる声との対話を経て、レトロな商品の復活を決めた。カップヌードルは顧客からオーダーがあったレトロな味を時折復活しており、40周年にも総選挙も行い話題になった。お客様の声と組み合わせながら、レトロな商品を活かし商品化しているのが日清食品だ。

アサヒ復活ビール総選挙 開催

アサヒビールも過去に発売し、終売した20商品を対象に『復活ブランド』へ投票を募集していた。6月に投票を締め切り、順位が発表された。開催中、アサヒの公式ツイッターには色々な思い出も寄せられ、レトロな商品をきっかけに、当時ビールを飲んでいた人と対話を生み、当時の気持ちを思い出すとともに、新たな顧客に対する認知や商品への想いや特徴の理解へとつながった。レトロな商品を扱う時の声の広がり方の事例だ。

サッポロ、ビールの原材料をリサイクルしたジーンズを発売

サッポロビールは、ビールの製造で生じたホップの茎、葉など捨ててしまう副産物をデニムの生地に活用したジーンズ「黒ラベル Malt&Hops JEANS」を発売。値段は4万1800円と高価なジーンズだが、限定30本の抽選販売に約1600件の応募が殺到した。その後も同様のジャケット「ブラックデニムエムエーワン」などを販売する。好評でジャケットなどを作ったり、続いており、顧客との会話のきっかけになっていることがうかがえる。レコノミーにかかわる施策は様々な会話のきっかけになるので、マーケティングにも取り入れるといいかもしれない。

レコノミーは範囲が広い。カップヌードルとビールの復活は、アイデアのリサイクルともいえる。開発コストをかけずに、アイデアにしていく例だ。
アイデアをリサイクルするのは大事。過去のアイデアは、今の時代だと変わっている部分も出てくるだろう。過去の開発のコストを償却している分、コストはかからない。効率のいい商品企画やプロモーションができる。

うまい切り口を作れるといい。ユーザーに伝えるときに、会話が生まれやすい切り口になるだろう。

「月刊よげんの書2023年7月号」の動画アーカイブはこちらから。ぜひお申し込みください。