3.サンプリングのターゲット1
2020.02.17
コラム・データ
サンプリング対象は、見込み客やターゲットを絞り込む場合がほとんどです。どの程度絞り込むかは、その商品の特性・ターゲット・価格・販売エリア・販売チェーンなど、多くの要因によって決定していきます。細かく区切らず幅広く行うこともありますが、多くの場合においてターゲットを明確にしてサンプリングを行う方が効果的です。しかし、ターゲットの設定を誤ると効果がなくなってしまいます。
サンプリング対象:セグメントの考え方
サンプリングのご依頼をいただくなかで、サンプリング対象者について様々なご相談・ご質問を受けています。例えば下記のようなお問い合わせです。
| ← セグメントなし |
| ← 性別セグメントのみ |
| ← 性別 + 年齢セグメント |
| ← 性別 + 年齢 + ターゲット像詳細 |
| ← 性別 + 年齢 + ターゲット像詳細 |
下に行くほど、ターゲットが絞り込まれています。
サンプリング対象:セグメントの仕方
どの程度ターゲットを絞り込むか、どう絞り込むかは下記の要素などによって変わってきます。
- 商品カテゴリ
- 価格
- 販売エリア
- 販売チェーン
- コミュニケーション戦略
- マーケティング課題・目標
- 商品ターゲット
- 年齢
- 趣味趣向
- 活動範囲
- 性格や特性
- ライフステージ
- 家族構成
- 健康状態
上記の要素を考慮し、次のようなセグメントが考えられます。
○商品カテゴリ・特性、例えばシワに効く女性用化粧品の場合は、年齢層が高い女性にサンプリングすることになります。
○高価格帯商品の場合、年収が高い人や富裕層や、当該カテゴリへの支出をいとわない人にサンプリングが考えられます。手法としては、ルートサンプリング、WEBサンプリングなどになります。
○販売エリアがかぎられている場合には、その販売されているエリアの人にサンプリングが考えられます。手法としては、ルートサンプリング・店頭購入型サンプリング・WEBサンプリングなどになります。
○販売チェーンが限られている場合には、そのお店の周辺(街頭サンプリング・ルートサンプリング)もしくはそのお店のユーザーにサンプリングすることが考えられます。手法としては、店頭購入型サンプリングなどが考えられます。
○コミュニケーション戦略に合わせたサンプリングをすることも多々あります。例えば、熱中症対策飲料で、商品的には老若男女がターゲットの商品だったとしても、その年のコニュニケーション戦略として10代の部活する子をターゲットとしていた場合、そこに合わせてサンプリングするというような形です。そうすることによって、商品ブランディングをしていくことにもなります。手法としては、ルートサンプリング、WEBサンプリングなどになります。
○ライフステージに合わせてサンプリングすることもあります。例えば一般的な基礎調味料で、主婦全般がターゲットの商品だったとします。予め、スイッチしにくいカテゴリであることが分かっている場合、料理を始めるきっかけとなる結婚というライフステージに合わせて、新婚女性にサンプリングするという形です。その他にも、新居購入のタイミングで掃除用品を、入学のタイミングで化粧品をサンプリングする、介護者に介護用品をサンプリングするといった具合です。手法としては、ルートサンプリング、WEBサンプリングなどになります。
○職業・職種にあわせたサンプリングもあります。眠気覚ましドリンクをドライバーに、腰痛対策商品をオフィスワーカーに、目のためのサプリメントをSE(システムエンジニア)に、口臭対策商品を接客業(受付や販売、美容師さん)に、手荒れ対策商品を看護師さんに、という内容です。手法としては、ルートサンプリング、WEBサンプリングなどになります。
○趣味にあわせたサンプリングも増えています。ゲーマーに目のサプリメントを、eスポーツをする人に腰痛商品を、コスプレイヤーに汗ふきシート(制汗剤)をという内容です。手法としては、ルートサンプリング、イベントサンプリング、WEBサンプリングなどになります。
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