2.サンプリング・プロモーションの目的
2020.02.14
コラム・データ
サンプリング・プロモーションとは、セールスプロモーション・販売促進施策の1つです。実際に商品を試用してもらうことによって、商品の良さ・メリットを体感してもらい、購買意欲を高め、トライヤーを獲得するなど、商品の訴求をするための施策です。
マーケティングにおけるサンプリング・プロモーションの目的は、認知度向上・トライアル購入の促進・リピーター育成などが多いですが、ブランディング・商品理解・クチコミ・店頭販売(POS)向上などを目的に実施することも増えています。特に、ブランディングやクチコミへの期待は、SNSの浸透・インスタ映えの流行とも相まって、ますます増してきています。下記目的別に見てまいります。
サンプリングの目的1:トライヤー獲得
サンプリングを行う際の目的で、最も多いのが、トライヤーを獲得することです。既存商品で実施する場合は、担当者が商品力があると考えている商品で実施されることが多い施策です。一度食べてもらえれば美味しさを分かってもらえ、その後の購入につながるだろうと考えられるためです。
その商品がサンプリングに適しているのか、別の施策のほうが良いのかは、トライアル/リピート分析を行うことで、判断することも可能です。トライアル/リピート分析は、売上の構成における「トライアル購入」「リピート購入」の割合を調べるものです。
リピート購入が多ければ商品力があり、トライアルしてもらえれば購入につながる商品であり、サンプリングに適しているといえます。
一方、リピートが少ない商品の場合には、単なるサンプリングをしても次の購入につながらない可能性が高く、商品理解を深めるようなプロモーション、もしくは多少工夫したサンプリング手法が必要になります。
サンプリングの目的2:認知度向上(認知拡大)
サンプリングを、認知度の向上を目的として行うことも多々あります。全くの新商品はもちろん、既存品のテコ入れやリニューアルのタイミングで認知度アップを狙いたいときなどにも行われるプロモーションの1つです。
認知度を向上というくらいですので、数万人単位での大規模なサンプリング、もしくは大規模なサンプリング告知を行うことになります。
大規模なサンプリングは、サンプリング品(現品・試供品)、サンプリングツール(同梱するリーフレットやPP袋)などの用意にも多くの費用が発生しますし、サンプリング数が多ければ多いほど人件費や配送費などもかかりがちです。いかに費用を抑えて、ターゲットにサンプリングしていくかを考える必要があるかもしれません。
なお弊社のモラタメでは大規模サンプリングであっても無料で実施できるプランがございます。
一方で、狭いターゲットの認知度の向上を目指す場合には、規模よりも、いかにターゲットにリーチするかが大切になってきます。WEBサンプリングの場合はターゲットをどのように抽出していくのか、ルートサンプリングの場合はターゲットがいる施設・場所はどこなのかを綿密に考えて設計していく必要があります。
サンプリングの目的3:クチコミ拡大
サンプリングは、商品を受け取った人がブログやSNS(Twitter、Instagram、Facebook等)に投稿したり、LINEやアナログコミュニケーションで商品について友人知人に伝えたりするなど、他者に影響を及ぼすクチコミ効果も期待されています。
クチコミ効果を主目的に実施する場合の手法としては、
- インスタグラマー限定サンプリング
- ブロガー限定サンプリング
- インフルエンサー限定サンプリング
- SNS投稿を条件としたサンプリング
などが考えられます。
また、サンプリングと一緒に「SNS投稿をしてくれたら抽選でプレゼント」というようなキャンペーンを行う方法などもあります。
サンプリングの目的4:POS向上
サンプリングには、店頭のPOSが向上し実際の売上になる手法もあります。例えば、インターネット上の会員に告知を行い、指定商品をお店で購入してもらい、その代金をあとからポイントバックする方法です(購入証明はレシートやその流通カードでの決済など)。また、会員にクーポンを発行し、店頭でそのクーポンを見せると無料や半額などで購入できるという方法もあります。
購入証明としてレシートを活用するポイントバックするタイプのメリットは、流通店舗においてシステム導入や従業員オペレーションが必要なく、流通企業との交渉が不要なためスピーディーに始められ、流通への負担がかかりません。さらに、指定期間内に指定人数を店頭へ送客でき、売上も上がるため、流通導入や棚確保を目的として、流通商談時にこの施策を伝えることもできます。
クーポンタイプのメリットは、事前に流通との交渉が必要なため棚の確保(配荷)が確実にできる点になります。また生活者の視点では、ポイントを集めたり換金する必要がないため手軽に参加できるというメリットがあります。
当社では、レシートを購入証明とする店頭購入型サンプリングを、テンタメにて行っています。
目的にあわせたサンプリング手法を
このように、サンプリングよって得られるメリットは、手法によって異なってきます。何を目的にするのかによって、サンプリング手法を使い分ける必要があります。
当社のサンプリングサービスについてはこちらをご覧ください。
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