聞く技術研究所

ゼロインフレのノルムが変わりだす【月刊よげんの書2023年12月:よげん1】

多くの先進国は毎年、モノやサービスの値段が平均で2%ほど上昇してきた。IMFによると、物価はこの30年間で米国や英国は2倍、ドイツは1.7倍になった。日本だけが1.09倍とほぼ横ばいにある。事業者は顧客離れを警戒し、売値の据え置きに腐心したことにより成長は鈍った。また、労働者も雇用不安などからベースアップといった賃上げを求めなかった。日本は世界でも珍しい、「ゼロインフレのノルム」が支配する経済を…

2024.02.28

強欲インフレが経済をかき回す 【月刊よげんの書2023年10月:よげん1】

先進各国でインフレが収まる気配がないが、その背景に「強欲」があるのではないかと言われている。アズダ、セインズベリー、テスコ……。英国を代表するスーパーマーケットが不当に販売価格を引き上げている疑いが浮上したため、7月まで英競争・市場庁の監視下に置かれた。ユーロ圏の…

2023.11.23

ポストコロナの世界にスウィフトノミクスが席巻する【月刊よげんの書2023年8月:よげん4】

「スウィフトノミクス」とはテイラー・スウィフト経済学のことだ。テイラー・スウィフトが動くと、同じようにお金が動くことから名前が付いた。彼女が2023年3月から始めた世界公演は、1年半の期間中に約1400億円の記録的な売り上げが見込まれる。先行する米国ではインフレが起こるなど、多大な経済効果を…

2023.11.09

杉花粉の飛散が30年後に半減する【月刊よげんの書2023年6月:よげん6】

花粉症患者は増加傾向であり、岸田総理も大きな問題になっていると発言し、盛り上がっている。そもそも、どうしてスギ花粉が日本では多いのだろうか。日本では木材需要が高まった戦後復興期を経て1960年前後にスギやヒノキを大量に植えた。加工しやすさから建築用材として重宝され、成長も早いスギの需要を見込んだのだ。その後…

2023.09.25

コッペパンのヒットにもレコノミーが反映される【月刊よげんの書2023年5月:よげん4】

リサイクル、リユース、レトロ、リスキリング。昨今のトレンドになっている行為を英語にするとREが冠につく循環型の経済行動が多いことが分かる。今後は足元の資源、人材、知的財産を再構築するモデルに移行し、自己の利益を極大化する行動基準を持つホモ・エコノミクスから、全体の利益を優先するホモ・レコノミクスへ…

2023.08.23

ポストコロナの日本にナイトタイムエコノミーが求められる【月刊よげんの書2023年5月:よげん3】

いよいよポストコロナがスタートした。しかし日本では新宿、渋谷、六本木など、繁華街の明るさが戻っていない。コロナの影響にとどまらず、仕事の延長のつきあいが多かった日本の飲食文化のもろさも浮かぶ。繁華街の需要を支えてきたオフィスワーカーも在宅勤務で減っている。

2023.08.22

新入社員のための初任給とやりがいの向上が求められる【月刊よげんの書2023年4月:よげん1】

新型コロナウイルス禍からの経済再開に加え、構造的な人手不足が重なり、企業の採用意欲は強い。23年春入社の採用活動で計画人数を満たせなかった企業も多く、来年度は獲得競争が一段と激しくなると予想されている。入社を募るためには魅力的な企業になる必要があるので、賃金面も大事だが、その他にも魅力点を打ち出している企業がある。

2023.07.07